何が楽しいの？と言われても・・・

いや～スピンしたよ。
人生初のスピン。　チェーン装着も初めて。

雪なんて宮崎市ではまず積もらないし、　路面凍結なども無縁だもんなァ。
僕自身スキーすらやったことがないのに。　車で滑るとはねえ～。

こんなの一生経験することはないと思っていたのになァ。
　　


チェーンは滑る前に装着しないとなァ～。




1/26土曜日
　
場所は高千穂－高森線の途中から広域農道へ入り、しばらく走ったところ。　
いわゆる阿蘇外輪山の東の峰。

このルートを知ったのは、PC入れ替えに伴って導入したMAPPLE13でルートを探していたときだった。
前のMAPPLE8では一部が途切れていたので、外輪山の東側に道が存在するなんて知らなかったよ。

　　高千穂町から日田市や小国町へ出るのに、

　　　「 阿蘇山方面に一旦降りて、また登らずに済むルートはないものか？ 」

　　　　　常々そう考えていたので、MAPPLE13で見つけたときは嬉しかった。　

途中からミルクロードになるんだけど、そのミルクロードに入った直後に人生初のスピンをしたであった。



325号線を高千穂から高森方面へ走ると、18分ほどで寧静ループ橋を通る。
県境付近のループ橋だ。　　このループ橋をさらに3㎞ほど走ったところから右折し、農面道路へ入った。

標識があるではないか。
　「農面道路 57号線」　と出ているのに地図に載っていないから、頭から除外していたのだ。
毎月通るのに見落としていた・・・。

　　　　いつか詳しくルート検証するとしよう。

　　
農面道路に入るといきなり雪道。　325号線はまったく積もっていなかったのでビビッてしまった。
ノーマルタイヤで不安だったけど、滑ったりハンドルを取られるようなことはなかった。


雪の積もっているところ、全くないところ、半分半分といったところかな。


雪はさらさらした感じ。　シャーベット状でもない。　寒すぎて溶けないみたい。　風も強くて舞い上がってる。
交通量は極端に少ないので踏み固まってもいなかった。　





しかし57号線を横切ってミルクロードに変わった直後だった。　　
道路から猟銃を構えて獲物を狙っている猟師に驚いていると、突然車がスピン！。　

何の予兆もなく突然スピンが始まった。　ごくわずかなカーブ。　わずかな下り勾配だったと思う。
猟師に驚いてスピードは出していなかった。　
のっぽの軽のバン。　回転中にタイヤがグリップしたら横転していたかもしれないなァ。
スピードは出していなかったけど、そのくらい横Gが強かった。

道路の真ん中で止ってくれたので、車は無傷。　対向車も後続車もいなかった。

2回転もして、道路の真ん中で止るなんて不幸中の幸いだった。　

その時は本当に驚いた。　しばらくポカーンとしていた。
思い返すと笑いがこみ上げてくる。　「 あ～れ～～～ 」 という感じ。
滑り出すとどうにもならない、とは聞いていたけど、ほんとになすすべがなかったよ。


チェーンは積んでいたんだけど、積もっていないところもあって判断に迷っていたのだった。

ここでチェーンを巻くか迷ったけど、とにかく11号線に出て様子を見ることにした。


11号線に出ると融雪剤が効いてるようで、所々べちゃべちゃしているけど、滑る心配はないようだ。

なのでそのまま緩い坂道を上り続け、瀬の本高原へ出た。


電光掲示板に 「チェーン規制」 と出ている。
宮崎県民には意味が分からない（笑）。
　「チェーンを装着せよ」　と言っているのか　「チェーンはダメよ」　と言ってるのか理解出来んのだ。


瀬の本の交差点からさらに登ると後輪が滑りだし、一旦止ると滑って進まなくなってしまった。
場所は40号線に入る交差点。　筋湯温泉方面へ行くT字路の所。

ここでチェーンを巻くことにした。　
路肩は狭いし危ないので温泉の駐車場を借りた。　この駐車場に入るのも一苦労した。
滑って進まないのだ。　思い切り踏み込んでようやく入れた。


この画像の左の駐車場で装着。　


チェーンは去年買っていた。　2月に福岡が大雪に見舞われたとニュースで見て購入。
チェーンで雪道を走るなんて夢にまでみたんだけど、出番がなくてひどく落胆したんだよなァ（笑）。

僕には珍しく「転ばぬ先の杖」のつもりだったんだけどねえ。　スピンした後で大事さに気付くなんて。

非金属チェーンて高価なんだよねえ。　幸い軽の貨物タイヤ用なので、一番安い。
しかもオークションで買った中古。　5000円だった。　
去年買った直後に装着の予行練習までやったのに出番がなくて残念な思いをしたっけ。



使ったチェーンは　カーメイト　バイアスロン　アスレチック　ちょっと型は古い。

しかし去年のことで予行練習でつかんだコツを忘れてしまっていた。
装着に20分もかかってしまったよ。





ぶ厚い革手袋を持っていて良かったです。　軍手じゃ話にならん所だったワイ。
かなり力もいるし濡れるんだもん。

取付け説明書は濡れないビニールみたいな材質だから雪の上に置いても問題ないです。
けど、風で飛んでったら大変、コピーしたほうがいいと思います。

あと裾の長い軍手が付属してて腕の汚れを防いでくれます。　腕をホイールハウスの奥へ突っ込むから必ず汚れるので使用した方が絶対によいです。　この手袋よく考えられてるんだけど軍手だから濡れるんだよね～。
結構力もいるし、革手袋があっ方が手が痛くないと思う。　何しろ冷たいモンね。

さらに膝を地面につかなければならない事もあるので、小さなビニールシートがあるとよいかもしれないですよ。

装着はコツがいるので、絶対練習しておくきですね。　絶対ですよ。　一度やったくらいではコツはつかめないので、説明書なしで出来るようにマスターしておいた方がいいです。　　狭い路肩で装着/脱着は危険。　だから手早く出来るよう練習が絶対必要です。
その場所だって条件のいい場所とは限りませんからね。

くどいけど装着も取り外しも何度も何度も練習した方がいい。　暗い場所でも必ず練習しておいた方がいいです。
小さな懐中電灯くらいでは悪戦苦闘します。　広い範囲を照らせる置き式で小型の電池ランタンがよいですね。

装着よりむしろ取り外しの方が難しいと思いました。　それも装着したらすぐ取り外すんじゃなく、車を一旦移動させてから取り外す練習が必要です。　付けることばっかり考えてたので盲点でした。
最新のはいくらか工夫されてるみたいだけど。



道路へ出て走り出すとものすごい振動ではないか。　非金属チェーンでもこんなにすごいんだな～。
子供の頃、親の運転する金属チェーンで走った事があるけど、たいして変わらないんじゃなかろーか？。
でも確かに前進する。


牧ノ戸峠へ向かってさらに登る。　車はあまり走っていないが、チェーン車は3割程度かなァ。
あとはスタッドレス？。　スタッドレスの方が速いようだ。　何台か道を譲って追い越してもらった。
しかし路肩の境界が分からないので譲るのも考えモンだよなァ。
説明書によると50km/h以下と書いてあったけど、程度が分からなくて30km/hくらいで走った。
うるさくてエンジン音が聞こえないし、タコメータがないので、正しいギアが分かりにくい。　

牧の戸峠に到着。　吹雪いてる。　－8℃。　降りてみたけど思ったほど寒くない。



ここから下り坂。途中ハンドルが効かず、路肩に飛び出してしまった。
ハンドルを急に切ってしまったためだ。　

長者原に到着。　ここで1時間ほど用事を済ませ、福岡に向わねばならない。　予定より1時間も遅くなってしまった。


ここからのルートは過去のおぼろげな記憶を元にして走った。
これが全然覚えてないんだよねえ～。　とにかく宝泉寺温泉へ下ることにした。



離合もままならない山道に入ってしまった。　どこを走ってるのかサッパリ。


宝泉寺温泉郷の387号線に出たのはPM18:30頃だった。
387号線は雪はないんだけど、凍結の有無が分かりづらい。
知らない場所を走るのって難しい。　チェーンをはずすタイミングが分からない。　
ここまで来れば大丈夫って確信が持てないもんだから。　

聞いてみたけど明確な答えは返ってこなかった。　自分で判断すべきなのだ。
外すタイミングと場所、このことばかり考えてたなー。

引治駅付近ではずすことにしたんだけど、場所を探すのに苦労したよ。
これがはずすのが大変。　装着は練習したけど、はずし方は適当に考えていたもんだから覚えてなかった。


路肩で車が通る度に作業を止めてたから20分くらいかかってしまった。
210号線に出ると融雪剤のおかげが道は濡れているだけ、安心したが食事する気にもならないくらい疲れてしまった。
福岡市に着いたのはPM9:30頃だった。



今度は復路だ。
また長者原へ寄らなくてはならない。
同じ道を戻ることにした。　知らない道よりナンボか気持ちが楽だもん。

宝泉寺温泉付近でチェーンを装着。　今度はたちどころに装置出来た。

往路よりもすごい雪になっていた。　大粒の雪と舞い上がる粉雪。　ひどく視界が悪い。
しかしチェーンのおかげでグイグイ前進できる。



すれ違った車の轍がみるみる消えてゆく。　標識を見落としてバックしたり。
長者原に到着したのはPM8:30頃だった。


翌日は雪がやんでいて快晴。　
見事な景色を堪能できた。　こんな光景は初めて見る。

スピンもチェーン装着も初めてだけど、樹氷を見るのも初めて。


運転にもずいぶん慣れてきた。　40km/hくらいで走った方が振動はいくらか和らぐようだ。



牧の本峠。　登山や観光客が案外多い。　チェーンは少ないなあ。



瀬の本までずっとこの景色を楽しめた。




瀬の本のレストハウスでチェーンをはずした。
外輪山と高森峠もチェーン規制が出ていたけど、問題なかった。

油断は禁物だが怖がっても仕方ない。
今回は怖い思いもしたけど良い経験になったよ。