2015年10月03日
鰐塚山登山道について
今回は鰐塚山登山道について。 アクセスは前回の記事
宮崎側の登山道は田野町の1箇所です。(たぶん)
楠原地区の登山口は、閉鎖の標識が出ていました。
登山者の話によると、閉鎖されてはいるけど行けなくはないようです。
ただ人が少ないと道が荒れるんだよなー。
<登山口 いこいの広場跡>
入り口は左上から。 間違って林道へ行かないように。
いきなり急傾斜が始まり、最初の鉄塔までの標高差200mを600mかけて登ることになります。
僕は準備運動して登らないと体がついていけないです。
はじめて登った時は20分もしないうちにギブアップでした。
僕の経験値は超初心者です。
軽い気持ちで北海道のオロフレ山とシャクナゲ岳に登った程度です。
装備なんて持っていません。
荷物は100均の巾着袋に2Lのペットボトルだけ。
ハーフパンツにスポーツサンダルスタイルで登ってます。
体力にも自信がありません。
というかひどい運動不足で重い物は担げないのだ。
登山道はずっとこんな感じ。
経験のない僕でも道の判別はなんとか可能。 蛍光テープなどの目印にも助けられました。
台風15号の後は大変だった! 道は枝だらけ。
頂上まで延々と枝を払いながら登りつづけ、えらく疲労したなあ。
大きな木も道をふさいでいましたが、ノコギリとナタで道を確保。これかがなかなか切れなくてねえ。
だんだん自分の道のような気がしたきたぞ(笑)。
最初の道しるべ。 裏には帰りの距離が載っています。 登山口から600mの所にあります。
はじめて登った時はここで倒れるかと・・・頂上ににでも登ったかのような・・・
600mに33分もかかってしまい体力の衰えに愕然としましたが、その後は25~27分で登れるようになりました。
「あと2000m」のすぐ上にある1本目の鉄塔。
ここの切り株に座って休憩。 しかしアブがたかってイライラさせられたのだった。
下の画像は2番目の鉄塔から撮影したもの。 頂上はここからしか見えません。
電波塔への鉄塔は全部で11塔ありますが、登山道沿いにあるのは7本です。
ずっと森の中を歩くことになります。木々が邪魔して眺望はほとんど期待できません。
秋冬でもおそらく落葉しないと思います。
全行程で眺望は望めないんですが、鉄塔3番と4番で田野町の市街地なら見ることができます。
3番より、4番目の鉄塔のほうがよく見えるかな。 とりあえず4番目の鉄塔を目指すとよいかも。
僕が登りはじめたのは8月から。
夏だったためか鉄塔の足下はひどい藪になっていました。カヤなど2m以上もありましたよ。
特に2、3、4、5番は頂上に行くのをためらうほど。
その後は鎌で草を刈ったり、小枝をナタで落としたりしてどうにか通れるようになっています。
草刈りのために登った事も数回でした。
アブを振り払いながらの草刈りにはホント骨が折れたよ(笑)
足下も前方も見えない状態でしたが、なんとかここまで通れるようにしました。
それでもトゲのある植物は要注意。すねから下は引っ掻き傷だらけ。
分かってるくせに毎回ハーフパンツで登る僕が悪いんですが。
全行程は2600m。 半分の1300m地点は4番目と5番目の中間あたり。
鉄塔のある区間は比較的傾斜は緩やか。4番目の鉄塔から少しずつ厳しくなってきます。
「あと1000m」 地点、すぐ先に5番目の鉄塔があります。
7番目の鉄塔を過ぎると坂はさらに厳しい。
まだ500mもあるのかよ~
しかし実際は300mほどで道路に出ます。そう思えば気分的に楽。
頂上に近づくほど急勾配。
岩混ざり登山道になりますが、雨の翌日とか滑りやすくて。特に下りが注意ですね。
「あと500m」 からしばらく登ると、谷から川の音がしてきます。
この川の音がしている間はまだまだです。
音が聞こえなくなると、右前方に電波塔が見えてきます。
「ええ~まだあんなに遠い?」そう思ってしまうかもしれません。しかし隣山の電波塔です。
ここまでくればあと少し。
あと少しと言うところで、またしても藪になっていました。
しかし、自転車で登った時にカマとナタである程度払って今はそうでもない。
道路に出たところ。
ここも、入り口が分からないほどでしたが、刈っておきました。
奥に見える電波塔を右に曲がったところが頂上となります。ここから150mくらい。
はじめて登った時は、2時間半もかかりぶっ倒れそうでした。(休憩含む)
その後は少しずつペースがよくなって、2時間くらいが平均です。
最速は1時間50分でした。
ちなみに下りは1時間半~1時間40分くらいです。
シーガイアが見えますね。その向こうが太平洋、 手前の町並みが宮崎市。
秋とか冬なら空気が澄んでるんじゃないかな。
内之浦、種子島のロケット打ち上げをここから見てもいいなあ。
頂上から景色を見たくてもUMKの電波塔が邪魔。
しかし、実はUMKの向こう側が展望台になってます!
車で来た人は頂上へ行くことに気を取られ、少し下の展望台に気付かないまま帰っちゃう人がすごく多いのだ!
展望台から宮崎市と田野町が一望。
登ってきた登山道も一望できます。
田野町なら建物が判別出来ると思います。でも望遠鏡が欲しかったなあ。
建築中のホテルアメイズ(亀の井)が分かりやすい。
ここは頂上から400mくらい道路を下ったところ。 これが三股からの登山道じゃないかな?(緑ピン)
はじめて登った印象ははっきりいってよくありませんでした。
真夏だったせいでしょう。
ジメジメしていて薄暗く、森の中だから無風で汗だくでした。
アブなどの虫がやたら多く、終始まとわりついてきます。
カエルとトカゲが多く、ヘビも数回の登山で5、6回見かけました。
草を刈ってるときにデカイのが出てきてビビった!
あとはサルに驚いきましたね。
さらに一部カヤなどで藪になっていて足下が見えません。
無理に突破しようとすると、トゲのある植物で引っ掻いてしまいます。
鎌とナタを毎回持参したおかげで、今はいくらかマシになってますが。
僕は運動のために登りましたが、純粋な登山が目的なら夏は止めた方がいいと思います。
前にも書いたことあるけど。 夏登る山じゃなーい!
花は見かけなかったなあ。
湿気が多いせいかキノコ類はよく見かけるね。ただ大量に生えてるわけではありません。
登山者の話によると、秋以降はそれなりに登山者がいるようです。
イワザクラという植物を見に来るんだとか。
僕にはつらいトレッキングでしたが、運動が目的だったので我慢しました。
時間的に半日で戻ってこられる手頃さも魅力です。
利用者が少ないので道が判別しづらい部分もあるのですが、尾根沿いの道なので見失っても大きく外れることはありません。登山に慣れた人なら迷う事はないでしょう。 標識もあるし、誰かが枝に蛍光テープや紐で目印をつけています。 もし見失ったらよく見渡して目印を探せばよいと思います。
僕は運動不足で毎回へとへとですが、初心者でも難しい山ではないと思います。