第6回 石油給湯器交換

myconid

2012年12月25日 22:22

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今回は油送管とリモコンの接続。 そして試運転だ。


9 油送管を取り付ける 
この油送管は再利用品。

油送管は銅管だから柔らかい。
先の方がイビツに変形していたので適当なところでカットした。 
使っている道具はパイプカッター。

猫が暴れてくの字に曲がったときに購入した物。 そのたびに切ったり付けたりしていたのだ。
だからコツは分かっている。
銅管にくるくる巻くように押しつけると簡単に切れる。 あまり押さえつけすぎるとバリが出やすい。

油送管口に取り付ける袋ナットは重要な部品。 これがないと取り付けできない。
それなのに本体には付属していない。
 
切り売りの銅管を使う場合は、必ずこの袋ナットを別途購入する必要がある。
こういう細かいパーツが必要なのか不必要なのか分からないんだよね素人には。 
この段階になって初めて知ったよ。

幸い再利用だったので、これ一個のためにハンズマンに走る必要はなかった。

ボイラーによっては油送管も付属しているらしい。 袋ナットの有無はあらかじめ調べておくべきだな。
僕の買ったこのノーリツエコフィールには付属していなかった。


切った銅管の先をフレアー加工する(ツバだしとも言う)。

使っているのはツバだし器。 銅管の先を挟んで駒を押しつけてやると、先がラッパ状に広がる。
このツバは大きくても小さくてもいけない。

このツバだし器も暴れ猫のおかげで知ったのだった。
エコンの冷媒管のフレアー加工にも使える。

ラッパ状にしたら、目視でよく確認する。 バリは残っていないか?キズはないか?イビツな形状になっていないか?。
綺麗に出来ていないと燃料漏れを起こす。
素人にも分かる大事な工程だ。

このツバだしは先に袋ナットを通しておかなくてはならない。 先が広がったら袋ナットは通らない。
分かっていながら2度もやってしまう。

切り売りの銅管をホームセンターで買う場合は、袋ナットを持参するか買うかして、フレアー加工前に銅管に通しておく。
ツバ出ししたら袋ナットは通らないから。


タンクの油送管口銅管を付ける。

フレアー加工された部分が、袋ナットを加締める事によって押しつけられる。

加締める圧力で鉄同士を密着させるわけだ。 ゴムパッキンなんて物はない。 
だからフレアー加工は大事な工程なんだと思う。

タンクの油送管口を壊したら大変なので、ペンチで根本をつかんで、スパナを使い鬼の形相で締め上げた。
暴れ猫のせいで何度かやっていたため、この油送管口の根本が少しあまくなってるのが心配。

初めはうまくいかず、何度か油漏れを起こしていたので特に注意を払った。

説明書には油送管口に「必ずストレーナーをタンクの下につけること」と書いてあるが、予算の都合で付けなかった・・・。
ハンズマンにも売っていたけどストレーナーって何だろう?フィルター?。空気抜きだろうか?。

本体には付いていたけど、タンクにも必要なんだろうか?。
下につけろといわれても、画像のように元から横に付いている。確かに下にも取り付けられるようになってはいるが。 

どうしてなのか分からない。この辺が素人の限界なんだよなあ。



タンクの油送管口をボイラー側に向けたので銅管が余る。 切ってしまうのはもったいないので丸めた。
また暴れ猫が折ってしまうかもしれないから、予備として長いまま取り付けるのだ。

使ったのはガスボンベ。コイツに巻き付けた。 
ぐるぐる巻にすることで伸び縮みするから、接続しやすくなる。



本体の油送管口も同じようにフレアー加工して取り付けた。




10 ドレン管を接続 

シールテープを巻いてL型の継手を取り付けた。

エコフィールは内部で結露水が発生するそうだ。 
なので排水してやる必要がある。 このドレン管はそのための物。


このドレン管は自然排水なので勾配をつけなくてはならない。 また保温もやる必要がある。
勾配をつけていなかったり、詰らせたりしたらボイラーが壊れる。
そう説明書にはくどいくらい書かれている。

この排水は中和器で中和された水なんだけど、酸性なので垂れ流ししてはならない。 とも書かれている。
近くに排水口なんてないので、仕方なくコンクリートの上に流すことにした。

問題がありそうなら、ドレン管を振り回して側溝に持って行くか、土の上に石灰を撒いて排水するしかない。
とりあえず排水の量などを確かめて見ようと思う。
保温はその後にしよう。


11 リモコン線を繋ぐ 
リモコン線は再利用。 壁の中を通してあるので、必然的に再利用することになる。

見ての通り、台所用と浴室用のリモコンがつけられる。
浴室にはリモコンがないから、線もない。 だから台所にしかつけられない。
一つで十分だ。

説明書にはY端子でつけろと書かれていたが、それだけのためにハンズマンに走る気にはなれない。
コードの被服を剥いて端子に巻き付けた。

極性はない、と書かれていたので、線の色は気にしなくて済んだ。

台所リモコンの取り付け。

この台所リモコンの取り付けに困ってしまった。 
2本のネジで固定することになってるんだけど、取り付けるネジの位置が違っていた。
それに壁がタイルのため、ネジが効かないのだ。
とりあえず1本だけ元のねじ穴に止めた。

またリモコン線の取り出し位置が違うため、画像のように一部露出になってしまった。

何か枠のような物をタイルに貼り付けて、リモコンそのものを少し浮かせればいいかもしれない。
しかし今日は時間がない。 不安定だがこのままにした。


これですべてのつなぎ込みが終了した。


いよいよ試運転だ。



 ■ 試 運 転 ■

手順は工事説明書に書かれている。

1 タンクのツマミを空ける 


2 本体のストレーナーのツマミを回し、空気抜きをする 
    油送管の中の空気を抜いてやる。 ツマミからだらだらと灯油が出てきたら空気抜き終了。
    ツマミを締めて、あふれた灯油を拭き取る。


3 給水バルブを開く  バルブは給湯器専用のもの。

      開くとシューと音がして、水がボイラーに流れ込む音がする。


4 コンセントを入れる 


5 リモコンの電源ボタンを押す   ランプが無事点いた。


6 蛇口からお湯を出す   燃焼ランプが点いた!。


7 お湯が出るのを確認する  ちゃんと出てきた。



音がほとんどしないけど、排気口に手をやるとぬるい風が出てくる。
 


8 給水バルブをもう一度閉め、給水接続口のフィルターを清掃する   
  ほとんどゴミはなかった。


 また給水バルブを開いて試運転完了。




ふ~終わった、終わった。ほっとしたよ。 
本来簡単な作業なんだろうけど、いろいろ心配事が多くて疲れた。
手際が悪くて自分にイライラするんだよねえ。

しかしすべて本体の外側で作業がするんだなあ。 結局一度もフタを開けることはなかった。
説明書もあまり読まなかった。分からないところだけ見れば事足りた。


使ってみた感想は、
まず静か。 家の中にいるとまったく音が聞こえない。
だから燃焼の確認はリモコンを見るしかない。
前のは音と臭いではっきり分ったので、ちょっと不思議な感覚だ。

本体の前に立っても音は大きくない。 「コォー」という感じの音でうるささはまったくない。 

煙はまったく出ない。 水蒸気が出るらしいけど、宮崎の気温くらいでは白い水蒸気にはならないのかも。

ただ臭いは期待していたほどではなかった。想像より臭い。 
無臭を期待していたので特に臭いと感じるのかもしれない。 離れた場所でも風向き次第ではすぐに分かる。
石油ファンヒーターよりは間違いなく臭いと思う。 それでも前のに比べたらずっといいけどね。


反応が早い。 蛇口をちょっとでもひねると、スパッと点火する。 
前のは思い切り出しても少し間があった。 しかもアバウトで、思い切りお湯側の蛇口を回さないと燃焼しなかった。
これは反応がちょっと敏感するくらいだ。 思い切り水側を回さないと、必要ないのに点火してしまう。
でも慣れの問題だろう。

あとお湯の圧力がすごい。 ちょっとひねっただけですごい量のお湯が出てくる。 これに一番ビックリした。
これまでの倍は出てくる。 これなら浴槽を一杯にするのは早いだろう。


作業は前のボイラーを取り外しも含めて丸一日かかった。 
ただ倒れ防止のステーとドレン管の保温はやっていない。 
台所リモコンもしっかり固定できていない。 

ドレン管が凍って詰ったら大変なので、保温は早くやったほうがいいかな。今年は寒いモンね。


   ■ ■ 交換にかかった費用 ■ ■
   
          本 体  ノーリツ OQB-C4703Y     
         リモコン ノーリツ RC7326M       税込み 126,481円

         材 料  4,438 円
                                

                                 合 計 130,919円


これが高いのか安いのか分からない。 たぶん安いとは思うけど。

なお古いボイラーは、リサイクル業者がタダで引き取ってくれた。




そしてドえらい事態がやってくるのである。 
出来映えと性能に有頂天になっていただけに、ショックが大きかった。


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