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2015年09月26日

キャビアはムリでもチョウザメなら

キャビアはムリでもチョウザメなら

数年ぶりに友人が帰省してきた。本当に久しぶりだ。
突然の連絡で慌てたけど、せっかくだ何か思い出になるものを食わせたい! 


チキン南蛮? レタス巻き? 地鶏の炭火焼き? しかし彼は宮崎出身。そんなもの珍しくもなんともない。
とはいっても外食をあまりしない僕はグルメ情報にとんと縁が無い。
お互い酒は飲まない。 飲めればいろんなレストランが選択肢に入るんだけど。
さてどうしたもんか・・・

まてよ、そういえばつい先日こんなニュースを見かけた。

2015.9.18 毎日新聞
経済産業省と水産庁は18日、国産キャビアの海外輸出を解禁したと発表した。キャビアが採れるチョウザメは、絶滅の恐れからワシントン条約で国際取引が制限されている。解禁に先立ち、生産施設の登録や容器に国際統一ラベルを貼るなど、輸出に必要な制度を導入した。順調に進めば、今年度中にも第1号が輸出される見通し。

 キャビアの輸出には公的な登録制度の実施や、容器に原産国・採取時期などを記す国際統一ラベルの導入などの決まりがある。生産・販売に力を入れる宮崎県の要望を受け、水産庁が養殖場や加工施設の管理体制を審査し、施設登録書を発行するほか、経産省が輸出許可書を発行するなどのルールを整えた。

 チョウザメの卵を塩漬けにしたキャビアは世界三大珍味の一つ。ロシアやイランが主な産地だが、チョウザメは淡水で飼育できるため、国内では宮崎県や岐阜県などで養殖が行われている。宮崎県は2年前から政府に輸出ルールの整備を求めていた。
 



小林市でチョウザメの養殖に取り組んでいる話は聞いていた。
30年にも及ぶ研究の末、日本初の完全養殖に成功し製品として出荷するに至ったそうだ。


早速、小林市のサイトを調べると地域おこしでチョウザメ料理に取り組んでいることが分かった。

  小林チョウザメ料理推進協議会  

これだ! 卵じゃなく身を食べることができるのだ! 
だいたいキャビアなんて価格的にムリだし、希少で手に入らない。

身が食えるなんてはじめて知ったよ。
嬉しいことに身のほうはキャビアとは比較にならない安さだ。
チョウザメそのものなら、一般人も食えるワケだ。

友人を迎えに行き、すぐに小林市へ向かった。

食べる前にまず、チョウザメとはどんな生き物かこの目で確認だ。


   出の山淡水魚水族館  休館日だったけどチョウザメの水槽は外なので見ることができる。

まあ、なんともその・・・不気味いや不思議な、というか・・・見るなら食べた後のほうがよかったかも・・・
それにしてもデカイのお~2mはあるんじゃないの?


チョウザメからキャビアがとれることはよく知られている。
ただしチョウザメにはいろんな種類がいて、キャビアにもランクがあるんだそうだ。これも知らなかったことだ。
祝い事などでちょっこっと乗っかってるアレはかなり安いものらしい。
小林市が完全養殖に成功したのは 「 シロチョウザメ 」 という種類。
このシロチョウザメはキャビアもとれて、身もうまいという一席二丁な魚なんだそうだ。


日経トレンディネットの記事で宮崎キャビア特集を見つけた。

~~~実はシロチョウザメはサメの仲間ではなく、チョウザメ科という全く違う種類の魚。
シロチョウザメには腎臓があるので、サメとは違って肉がアンモニア臭くならず、上品な味わいだという。
欧州では「ロイヤルフィッシュ」と呼ばれ、高級食材として扱われているそうだ。
「シロチョウザメの魚肉は白身魚のいいところを集めたような食材。
カレイのような食感で、季節を問わず通年使えるところも魅力」~~~
 


上品? 高級食材? ロイヤルフィッシュ? オレには縁のないフレーズが列んでるぞ。
なんか気後れしてきた。
どんな味なんだろう想像もつかないなあ。



伺ったのは 「和食亭海せん」 さん。 (読み:うみせん)
注文したのは 「小林チョウザメ握り膳」1200円。 ロイヤルフィッシュだよ。安くない?

このにぎり膳の他に「小林チョウザメ炙りちらし」があり、小林市内の数店舗で同じメニューが提供されている。
この2つのメニューで地域おこしってわけだ。


キャビアはムリでもチョウザメなら

画像では分かりにくいけど、にぎりはかなり小さい。
子供でも一口でもいけそう。にぎりの味は3種類。昆布締め?はなかなかうまかった。


キャビアはムリでもチョウザメなら

美しい切り身だ。さすが和食屋さん。 こちらは刺身として食べてもいいし、湯引きしてもよいそうだ。
口に入れた瞬間は歯ごたえのある鯛のよう。でも鯛のようなうまみない。かみしめると鯛とは全く違う。

たしかに臭みやクセは全くない。知らなければたんなる白身魚としか思えないだろう。
でもなにかもの足りない感じがするなあ。 油っこさも全くない。そうかきっと淡泊すぎるんだな。
淡白さがアダになってるんじゃあるまいか。それとも大きく育つと脂がのってくるのかな?

どうゆうワケか日本人は何でも刺身にしたがるんだよね。
きっと次はハンバーガーか丼物みたいな、おきまりのパターンでくるんじゃないかと思う。

小林は鯉料理が有名らしいね。鯉とチョウザメの食べ比べなんてどうだろう。

この魚はすごく淡泊なので、手を加えた方が美味しそうだ。
高級魚なんだから、見たことのない料理にして欲しいね。
洋食屋さんに期待したいな。


一番うまかったのは軟骨の唐揚げ。 魚の軟骨ってのも珍しいんじゃないかな?

正直なところ、まだ発展途上の気がした。 でもこれからうまい肉の研究も進むだろうし、
手頃になれば新しいしいメニューが続々と現れるかもしれない。


僕はキャビアなんてものを食べたことはない。
いま宮崎中でチョウザメの養殖が始まっているんだそうだ。将来は手頃になるんだろうか。
スーパーや回転寿司で食える? キャビアとチョウザメの親子丼とかね。

ジャパネットタカタとか、ショップチャンネルで売られる時代がもしかしたら・・・
そこまで行くとちょっと悲しいか。


友人は美味しいと言ってくれた。
まあ気を遣ってくれたのかもしれないけど、「ちょっと変わったものを宮崎で食ったよ」
そんな土産話持って帰ってもらえれば、それでいいと思っている。



 追 記

2016 1月 宮崎キャビア1983 が

  ふるさと名品オブ・ザ・イヤー の「まちの逸品賞」部門で最優秀賞に決定したそうです。

 公式サイト


ふるさと名品オブ・ザ・イヤーとは

「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」は、地域の将来を支える名品とその市場開拓を支援する表彰制度です。地域の魅力づくりを応援する民間企業が、各地域に眠る名品とそれを支えるストーリーや取組をそれぞれの視点で選び表彰。さまざまな切り口の部門賞が並ぶのが大きな特徴です。また、政府の後援も得て、地域の活性化を生みだしていきます。


この勢いでキャビアだけじゃなく、チョウザメ料理も頑張ってもらいたいですね。





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この記事へのコメント
こんばんは。 いや~先日は唐突で失礼しやした。
本当に珍しいものをご馳走していただき、感謝!
次回は、キャビアか?
Posted by マッキ―チェン at 2015年09月26日 20:44
マッキ―チェンくん
たまには帰ってこいよー
キャビア腹一杯食わしてやるぞ。 たらこより安くなったら。
Posted by myconidmyconid at 2015年09月26日 21:36
 
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    コメント(2)