エアコンの取り外しの記録 その2

myconid

2013年11月14日 23:11

その1の続き


■手順10 冷媒管を室外機から外す 

接続口と冷媒管を接続しているナットを外す。 冷媒管と室外機を切り離す作業だ。
ちなみに冷媒管は銅管で比較的柔らかい。


接続口と冷媒管はナットの締め付ける圧力で金属同士を密着させてある。 
本来、締め付けトルク値というのがあるらしい。 締め付けすぎてもいけないのかな?・・・。

とにかくガスが漏れないように、かなりきつく締めてあるので、力が必要。
あまりにキツくてどっちに回していいか分からないくらい。 反時計回りに回すと緩む。

接続口がゆがまないよう、もう一つのスパナで根本を支えながら回した。


ナットを外した状態

ナットを外しても密着しているけど、接着剤やパッキンは使われていないので引っ張れば簡単に取れる。

冷媒管が外れた。


これで室内機と室外機が完全に分離された。


画像のように冷媒管の先はラッパ状に広がっている。
これは取付けの際に「フレアー加工」という工程で「ツバ出し機」で作った形状。 
ラッパ状に広がっているため、ナットを管から抜くことが出来ない。

エアコンを取付ける際、冷媒管を再利用するなら、ナットはこのままでいい。
しかし冷媒管を新しい物に交換するなら、管を切ってナットを外し、接続口に付けておいた方がよいと思う。

しかしナットには穴が開いているので、ゴミや水分が入りやすい。
絶対にゴミや水分が入ってはならないそうだ。 だからビニールで巻いて、さらにテープでぐるぐる巻にした。

冷媒管のほうも再利用するならゴミが入らないようにしておく。

ただ冷媒管の再利用は好ましくないんじゃないかな。 
管は銅管で柔らかく変形しやすい。 取り外しの際に管がつぶれる可能性もあるし、再度取付ける場所で長さが足りない可能性だってある。 潰さないよう大きく丸めて保管するとやたらかさばるし。

今回は銅管はこのまま持ち帰る。 再利用するか新調するか、貰い手の判断に任せることにした。


この室外機はプラスチック製の下駄に載っていたけど、地面に固定されていなかった。
もしコンクリートアンカーとかコンクリートに刺さるビスとかで止められていたら、それを外せばよい。
ネジが錆びてたりすることもあるらしい。 そんなときはハンマーで叩いて頭をかっ飛ばすしかない。


手順11 室内機を外す   

室内機と配管類は一体となっている。
ホントは別々の物なんだけど、配管類はテープでグルグル巻にしてあるので、一体と見なして一緒に取り外す。

まず上のように配管を真っ直ぐにした。 曲がってると抜けないからね。
今回作業は僕一人なので、画像のように車の上に載せるしかなかった。

仕方なく乗せたけど、二人でやった方が絶対楽だし、壊す危険も少ない。

穴の回りには、粘土のような物とコーキングで塞いであっけど手で刮ぎとった。 



今度は室内機をベースプレートから外す。

室内機は直接壁に付いているわけではない。
ベースプレートというハンガーに引っかけてあるのだ。

室内機をよ~く見ると、取り外す場所が書かれている。 位置は機種によって違うと思う。

「押す」の場所にツメで固定されているので、押して室内機の下側をフリーにしてやる。

上の方で引っかかっているので落っこちる心配はない。 配管も付いたままだしね。



ここから大変だった。
室内機を少し上に持ち上げてやると、本体がベースプレートから離れる。
そのまま配管ごと引き抜くんだけど、配管が抜けなくて一苦労。
両手はふさがってるからどうにもならない。 力任せに引っ張るしかなかった。 壊れなかったか心配・・・

誰かに外から配管を送り出してもらわないと、一人では難しいと思う。
もしくは配管類を外すか切ってしまうかだ。 外す場合は接続部分があるので底を外す。

このベースプレートは重要な部品。

ネジで壁に何カ所か止めてある。 それを外せば外れる。
このベースプレートには取付ける際に重要な寸法などが記されている。
この表示があるおかげで、カーテンレールや壁などの障害物に当たらないことを確認できる。

たとえば穴の位置を基準に、どの位置に室内機の側端が来るのか?とか。
エアコン屋さんはこのプレートを見ればほとんど必要な情報は得られるそうだ。
おかげで施工説明書を見ることはないらしい。

穴はホームセンターなどで売っている専用のキャップを突っ込めばよい。
直径がいろいろあるから、測って買いに行くこと。


室内機を配管ごと引き抜いた状態。


室内機から50cmくらいの所に冷媒管を繋いでいるナットがある。 それを外せば配管は外れる。
今回は再利用するかもしれないのでこのまま持ち帰る。
無理に引っ張ったのでちょっと不安・・・・
 
ドレン管は抜けることもあるので、取付けるときに十分確認したほうがよいそうだ。

冷媒管の先もゴミや水分が入らないよう、ビニールとテープでぐるぐる巻にしておいた。
配管の中にゴミや水分が入ったら間違いなく壊れるということだった。 なので念入りに巻いておいた。



これでエアコンの取り外し作業は終了。
長々と書いたけど、理屈は簡単だった。 
室内機ごと配管類を引き抜くのがめんどくさかった程度。

作業にかかった時間は1時間30分程度。 
画像を撮りながらだったので少し時間を要したけど、早ければ1時間以内も可能だと思う。

特殊な工具もいらなかった。 ゴミもほとんどでない。

取り外すだけで専門業者を呼ぶのがちょっともったいないくらいだ。


使った工具


必ず必要なのは、モンキーレンチとプラス/マイナスドライバー。
モンキーは最大35mmまで対応しているもので事足りた。

ハンマーは使わなかった。 テントのペグ抜きに便利でいつも持って行く。 固い地面のペグも簡単に抜ける。
 
カッターは冷媒管の大きさを確かめるのに、保温材をめくるために使った。

充電式電動ドライバーは必ずしも必要ではないけど、あれば便利。
ベースプレートを外すときに楽だった。 最近のは安いから一家に一台常備してる人も多いと思う。

刷毛は室外機のホコリ取りに使った。ちなみに100均の商品。

そのほかの手工具は全部ハンズマンのガラクタ市で調達した格安品。

あとは冷媒管と室外機の接続口を塞ぐビニールとテープ。 まりあわせで十分。

冷媒管を切るならパイプカッターが便利だけど。 少し大きめのペンチでもかまわないと思う。



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室外機があまりにも汚れていたので掃除してみた。
初めは外から手のとどくところだけやるつもりだったけど、あまりにもひどくてケースをバラした。

ケースはネジを外すだけで簡単にバラバラになった。 中は意外にシンプルなんだね。

底は泥まみれ。 葉っぱとかとか虫とか溜まってた。


底を刷毛で掃除したら水抜き穴が出てきた。 水が入ってもここから抜けるって事なんだろうな。

完全に詰ったてたよ。 今度からこういう所も点検すべきかもしれない。


この薄いアルミと冷媒管が一体になってる。 車のラジエターみたいな機能なのかな。

このアルミも白い錆?らしき物が付着していた。 歯ブラシで磨いたら白い粉が出てくる。
でも歯ブラシじゃ奥まで届かなかった。 無理にやると簡単に変形するのでホドホドにしといた。

なんとか泥は取れた。 でも手の入らないところは無理。

右上に黒いケースが見える。 この中に基盤というヤツがあるんだろうな。

これがコンプレッサー? ガスはこの中に回収されたんだろうか?。


エアコンが壊れると、たいてい基盤かコンプレッサーの故障らしい。
やっぱり外部なだけに雨とか湿気にやられるんだろうな。

これ見て思ったけど、室外機も雨のかからないように屋根を付けて、さらに地面から少しあげた方がいいのかもしれない。
雨の跳ね返りで泥とかが入るみたいだ。 据える場所もコンクリートの上の方がいいんじゃなかろうか。 下駄はあるけど地面に直接置くのはよろしくないようだ。

後日、室内機も清掃してみたけど、こっちはもっとひどかった。 
たばこのヤニとホコリがなかなか取れず漂白剤を大量に吹き付けて洗い流した。
やっぱり日頃のメンテって大事なんだと痛感したのだった。



今回は取り外し作業だったけど、いつか取付けもやってみたい。
消費税が上がる前にエアコン買っとこうかな。


 


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