驚 ・マキタが40ボルト製品投入!(2)
前回の続き
マキタがリチウムイオン
40Vmaxシリーズを発表した10月9日、同じ日に吉野彰氏がノーベル賞。
新シリーズ発表と発明者の受賞でリチウムイオン関連企業のマキタとしてはよい門出になったねえ
電動工具の世界もまさにリチウムイオン電池の恩恵を受けているワケですよ。
この業界のコードレス化の波は加速するばかり。
高出力/高容量バッテリーのおかげで、これまでAC100Vだったものまでコードレス化が始まってます。
※この話は僕の思い込みが混ざった話しです。 実際とは違う可能性があります。
コードレス工具はリチウムイオン18Vが現在の主流で、各メーカー対応機種が一番多い。
マキタ18V 230モデル。 14.4Vでも悪くはありません。 ↓
マキタ14.4V 129モデル
ただ、ぶっといネジを分厚い板にネジ込むにはちょっとばかし力不足。いや粘り強さが足りないというべきか。
特に本職の人たちには物足りないようで、18Vが必要な場面も少なからずあるようです。
カタログでは14.4Vも18Vもトルク的な差はそれほどでもないんですが、使っている人に聞くとやっぱり違うらしいんですよね。
でも、僕みたいに日曜大工などの軽作業では、14.4Vでも十分なんですわ。 12Vでも十分だったんだから。
18Vじゃちょっと大きいし重いから、逆に使いにくかったりします。
マキタの40Vmax と HiKOKI(ハイコーキ)のマルチボルト36Vの登場で、この14.4Vがどうなるのか興味あるところです。
HiKOKIマルチボルト36Vのバッテリは18V工具にも使えるから、18V工具が突然なくなる事はないでしょう。
だけど、14.4Vがかなり微妙。 14.4Vの主力製品は18Vと兼用できないのです。 もちろん36Vにも。
そして突如として登場した10.8V工具。 マキタもHiKOKIも、なんでこんなのが出てきたんだろ。
このダウンサイジング版は今まさに新製品ラッシュです。
間に挟まれた14.4V、もしかしたらはなくなるのかも。
今は所有者がそれなりにいるから、突然の廃止はないでしょう。
だけどマキタもHiKOKIも14.4Vの新製品はほとんど発売されていません。
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これまで7.2V、9.6V、12V、14.4V、18V、24V、10.8V、36Vの電動工具が登場してきました。
それ以前にもあったけどあんまり一般的ではなかったです。
電動工具がプロ用として広まったのは7.2Vあたりだったと思います。 かなり前のことですね。
でも、あらゆる面で実用に耐えうるとまではいかず、限られた業種に採用される程度でした。
コードレス電動工具がプロ用として実用に耐えうるようになったのは、ニッケルカドミウム電池の12Vころでしょう。
だけど、持続時間と充電時間のバランスが悪かった。 電池2コを交互に充電しても追いつかないんですよ。
それでも12Vの登場は大きな変化でした。
そういえばこの頃だった・・・リチウムイオンの記事を読んだの。
ソニーが採用に向けて本格研究に入った話。 海水からリチウムを取り出せばコスト問題は解決するとかなんとか。
よく覚えてるぞ、新幹線で名古屋へ向かっている時だった。DIMEという情報誌。
現実には海水からの採取は難しかったみたいだけど。
ニッカドでも少しずつ性能は改善してましたが、ニッケル水素が登場すると持続時間の不便さはほとんど改善。
なんといっても充電時間が短かったですね。
プロ用を振り返るとこんな変遷だったと思います。
ニッカドとニッケル水素電池の 9.6V/12V時代
リチウム電池の 14.4V/18V時代
そしてこれからやって来そうな36Vと40V & 軽作業向けの10.8V時代
長い間、12Vが主流でした。
その後リチウムイオン電池で14.4Vが発売、すぐに18V製品が加わります。 (ニッケル水素14.4Vもあるにはあった)
12Vはその課程で落とされてしまいました。
12V時代に24V製品もありましたが、とんでもなく高価、そのワリに高負荷では持続時間も短かった。
ニッケル水素電池だったので劣化の問題がありました。
この24V製品もいつの間にか落とされます。 そもそも製品数は少なかったけど。
24Vはボッシュが最初じゃなかったかな。 (マキタも追随・・・いや最初だったかな)
ちょっと話題になったけど評判はイマイチでした。 コンクリートドリルなので工具自体も重く大きかった。
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僕が初めて買ったコードレス工具が左の黒いの。
松下電工の7.2Vドリルドライバー。 ニッカド電池。
もう動かない。ガラクタ箱に残ってたよ。
上の緑が
日立工機(現
HiKOKI)のペン型インパクドライバー。 リチウムイオン電池。
右が今使っている14.4Vインパクトドライバー。 初めて買った
日立。 これにドリルチャックを付けた画像。
頭よりバッテリ部分が大きい。 18Vになるとさらに顕著。
各メーカー全長の短さにしのぎを削ってきました。
電池部分は高容量を目指すため逆に大きくなり、頭と電池の逆転現象が起きました。
様々な、駆動ボルトが発売されてきましたが、12V時代はバッテリーや充電器について深く考える必要はありませんでした。
14.4Vと18Vで少し複雑になりますが、それでも主要製品は区別がしやすかったです。
ですが、工具のバリエーションが増え、36Vとか40Vとか、さらにダウンサイジングの10.8Vが出てきて少々ややこしいことになっます。
1つの充電器でどんなタイプも充電できればいいんだけどそうじゃないから。
HiKOKIは同じ工具なのに、
HiKOKIブランドと
日立工機ブランドでバッテリー使えるものと使えないものがあったりします。
なのでこれからのコードレス選びは十分注意する必要があります。
つづく
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