毎年仲間と川遊びとバーベキューを兼ねて
鮎突きに出かけます。
仕留めた鮎をその場で食べるのですが、炭火で焼くと立ちこめるあの独特の香り!。
ふっくら焼き上がった鮎をそのままガブリ!。
たまんないねェ。
でも鮎なんてそう簡単にとれるモンじゃありませんよアアタ。
水中の
鮎を見たことありますか?。
初めて見た僕はとても人間の敵う相手じゃないと思いましたよ。
とにかく超高速のうえ、急反転を繰り返して目にもとまらぬ動き。
はじめの5回くらいは鮎なんてカスリもしませんでしたよ。
仕方なく
ウグイと戯れる日々でした。ウグイって好奇心旺盛で向こうからやってくるんだよね。
僕を連れてってくれる仲間は、子供の頃から経験を積んでいて毎回何匹か仕留めるんですよね。
その人曰く、「
小さい頃から川になれてないとムリだよ」との事。
いつもその人に別けてもらってたのですが、やっぱり自分で仕留めたい。
とりあえず思いつく事は、
ウデがないなら道具でカバー。コレですよ。
鮎突き道具の中でもっとも重要な道具、「
金突き棒」。
地方によっては「
ヤス」と呼ぶみたい。
コレについて今回は書きたいと思います。
毎回試行錯誤を重ねた苦労の一部がコレです。
4本しか写ってませんが、ホントは8本です。
今使っているのが一番下。
一番最初に持って行ったのは釣具店で買った500円くらいのものでした。
長さは1.2mくらいだったかな。
夏になるとよく見かけるヤツですね。
でも、はっきり言ってコレは短すぎ。鮎には向きません。
2本目はその柄を
竹に交換。
長さは1.5mくらい。
今度は金突きの先が折れてしまいました。水の中では距離感を掴むのが難しく、誤って岩を突いてしまったんですね。
長さも足りません。
3本目は釣具店で金突きの先のみ購入。400円くらいだったかな。
で、棒の部分を思い切って
アルミパイプに。コレは大胆な試みでした。
金突き棒といったら竹が定番ですから。
なぜアルミパイプにしたのかというと、「クセがない」からなんですね。竹は完全にまっすぐではないし、節があるから水中で抵抗があるので鋭く直進しません。そこでクセがなく軽量であろうアルミパイプにしたんですね。
長さも1.8mなら600円くらいですし。
しかし・・・甘くはなかった・・・パイプの中に
水が侵入して重くなってしまいました。ポンドコーキングで塞いだつもりだったのに・・・。オマケに1発目に先を折ってしまう。またかよ・・・
この日、膝小僧を抱えて一日を過ごしたのであった。
4本目は前回の失敗点を改良。金突きの先端が折れるのはおそらく安物だからであろう。だから思い切って1500円くらいのを購入。それが下の写真の上のヤツ。さらに
アルミパイプ15φではなく、ステンレス製の直径10φを選択。
長さもついに2m!。穴もしっかり塞ぎ、金突きもビスでしっかり固定。さらに握る部分のグリップアップのためにガムテープを巻いた。
一番上のがそれです。ホントは5本なんだけど、後に両端の2本が折れてしまいました。
コレはかなりの自信作。3回の失敗がなければ出来なかった作品!。
仲間に見せると、「
スゲ~カッコだけは一流だよ」と褒め称えるではないか!。
いよいよ鮎と対決。何度か外すが惜しいところまで来ている。今日は行けるぞ~。
ところが突然ゴムが緩くなる・・・なんとパイプがゴムの張力に負けて、くの字に曲がっているではないか・・・
振り返ると、必死で笑いをこらえる仲間たち・・・
完全な強度不足なのでした・・・
この顛末、次の日には職場どころか取引相手にまで広まっていた・・・・
そして5本目・・・は今度にします。
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