軽作業をやる上では容量に問題はないんだけど、7.2Vでは力が足りないんです。
しかもこれはインパクト機能なし、長めのビスになると締め付けられませんでした。
いちいち下穴をあけなきゃならず、煩わしかった。
次に買ったのは
マキタの9.6V。 ドリルドライバーでなく、インパクトドライバー。
DIYに目覚めたころだなー。
インパクト式だから長いビスを容易にねじ込むことができます。
12Vが主流の時代でしたが、9.6Vでもその威力に感動したもんです。
ドリルチャックを付ければドリルとしても使えます。
町の道具屋で買ったため、4.5万! これは誰にも貸さなかった(笑)
しかし、ホテルで盗まれてしまいます。 あれはショックだった。
9.6Vはちょっとレアだったですね。 9.6Vを買うくらいなら12Vのほうがマシというのがプロでした。
その後、
マキタの12Vインパクトドライバーを購入。 まだニッケル水素電池でした。
バッテリー2コと充電器付き。 通販で3.8万。 12Vでこの値段はお買い得になったもんだ、と思いましたね。
このころだよ、ネット通販の良さを知ったのは。 道具は道具屋で買うのがあたりまえ、そんな時代ではなくなったのですよ。
あーそうだLED照明付きに感動。 トリガーを引くと点灯する機能は本当に便利だった。今やあたりまえだもんね。
この12V、 自分には完全にオーバースペックでしたが、その強力さはどんなときにも使える安心感がありました。
結構長く所有。 だけど僕は職人ではなく、たまにしか使わないんです。 仕事にちょっと、あとはDIY。
油断して4ヶ月くらい使わないでいたら劣化し、すぐにバッテリー上がりを起こすようになります。
それと、真夏の連続使用ではバッテリーが高温になってしまい、充電を受け付けない事がありました。
バッテリーを2コ買い直すくらいなら、新品を買った方がマシ、だってリチウムイオン電池が登場してたもん。
というわけで、
日立工機(現
HiKOKI)の14.4Vのインパクトドライバー購入。 今使ってるのがコレ。
リチウムイオン電池。 画像右のピンクのヤツ。
初めての
日立。 電動工具は色もデザインも
マキタが好みだったんですけどね。
当時の
日立はケバケバしいデザインが多くて、考えたこともなかったです。
ゴールドとかあったもんね。
だけど価格を比較したら
マキタより5000円以上安いじゃありませんか。
ピンクの不人気色だったからかもしれませんが。
当時やたら色のバリエーションの多いのが
日立の特徴でした。
バッテリー2コ+充電器で3.2万くらいでさらに安い。
考えたこともなかった
日立が急浮上するわけです。
日立(
HiKOKI)は早くから海外生産を進めていて、国内比率が少ないのも安さの秘訣でしょうね。
その頃は、メーカーとか駆動Vは考えてなかったです。 価格第一ですよ。
電動工具は個人が簡単なDIYをやるくらいならインパクトドライバー1つで十分でした。
当時、他のコードレス工具を買い足す気はなく、バッテリの共有を考えてメーカーや、
駆動Vを意識した機種選びはしませんでした。
切断は、AC100Vの丸ノコと、もらいものの卓上丸ノコ持ってたし。
AC100V工具はコンセントが必要だけど、コードレス工具に比べたら激安。
買い足すならAC100V工具のつもりでした。 コードレスは高くて個人で買えないと思ってました。その時は。
コードレス化を考えていたら、
日立じゃなく
マキタにしたかもなあ。
何しろ
マキタは対応機種が多いもんね。 それだけバッテリーが使い回せるから。
バリエーションの豊富な
マキタなら間違いないもんね。 でも実売が少し高め。
HiKOKI は
マキタ にかなわない商品構成ですが、要点は押さえているんです。
実売価格の設定がうまったですね。
コードレス道具の最初の入口は、ドリルドライバー/インパクトドライバーなんですが、これが
マキタより安かったんですよ。
バッテリーと充電器は他機種に使い回せるから、次に工具を買い足すとき、
日立を最初に候補に挙げるわけね。
ある業種は
松下電工が多かったんですが、最近めっきり見かけなくなりました。どうしたんだろう
Panaは。
Panaもけっこう面白い工具があったんだけどなあ、ユーザーが
HiKOKIに流れてるんですよね。
左 EZ7301 右EZ7000 ニッケル水素電池
かつて
松下電工から発売され話題になった2電源方式インパクトドライバー/ドリルドライバー。
マルチ電源とかハイブリッド電源などと呼ばれていた。 高かった記憶がある。 生産終了。
AC100Vとしても使えるという異色の電動工具だった。
だけど100Vで使ったからといって強力とか、高回転というほどではなかった。
Panasonic は電気関係、工場などでよくみかけた。
Panasonic は
三洋電機のエネループ電池部門を受け入れたり、自社も電池に強かったのにどうしたんだろうなあ。
ずっと前の話だけど
Pana関係者から、「グループが巨大で開発/物作りを協同でやれる反面、材料調達もグループ内でやらなくてはならずコストが下らない」 などと嘆いていた。 価格交渉がタブーみたいなところがあったんだって。今は違うかもしれない。
Panaの場合、グループ内再編などで工具部門がどこに属するのかも知りません。
確か住設とか電設部門じゃなかったかな。
昔から
Panaは分かりにくいんですよ。 専門的な問い合わせをすると、あっちだこっちだとたどり着くのに面倒でした。
特にメンテナンス依頼が。 最近はいくらかマシになってますけど。
自分の回りで見かけなかったというだけで実際のところは分かりません、グループ全体としては業績はよいです。
海外とか家庭用工具とかでしぶといのかもしれないなあ。ブランド力ありますからね。
日立もバッテリーの
新神戸電機を完全子会社化してます。
HiKOKIとなって
日立グループから抜けたので、現在はどうなってるか分かりませんが。
いろんなところで、くっついたり離れたりしてますね。
業界再編というやつですかね、
国内1位、世界2位の
マキタ マキタって優良企業の代表格だもんね。
国内2位、世界4位の
工機ホールディングス(
HiKOKI)。
国内工具メーカーはもはや、
マキタと
HiKOKIに二分されてしまいました。
前にも書いたけど、
HiKOKIは日立グループから離脱してます。
日立、日立と通称的に呼ぶ人がいますが、もう日立とは資本的に関係ない企業。
リョービも根強い人気があったのにね、コードレスの波に乗れなかったですね。
それが理由か分かりませんが、いまや
京セラですよ。
釘打ち機で不動の
マックス。
コンプレッサー釘打ち機は世界的にも高評価されてるんですが、
マキタ、
HiKOKIがコードレスで挑んでくるんじゃあるまいか。
ホースなしで釘が打てたら? 革命的ですよ。
でも釘打ち機をコードレス化するのは難しいのかもしれないなあ。
というのも
日立には45mmのピン釘を打てる釘打ち機があったんです。
業界初!なんて銘打ってました。 しかしコレ、最近廃盤になってしまいました。
新製品はマルチボルト36Vで発売されたんですが、40mm釘にダウングレード。
マキタにいたっては35mmまでしかないんですよ。
コードレスは釘打ちに向いてないのか、それとも需要がないのか不明・・・
僕は長いピンが打てる釘打ち機が欲しかったんです。 板を組み合わせて箱とか棚を作るときに仮に留めるものとして。
DIY一人でやるのって難しくないですか?片手で材料抑えて片手で工具を使う。
ビスを正確に打つって難しいのよね。 これで仮留めしてビスで固定~そんな事を考えてたんです。
本来の使い方ではないけど、ピン釘は細いので目立たないんですよね。
45mmでも短いと思ってたのに40mmじゃなあ。
まあ釘打ち機はしばらくお預けですね。 バッテリーなしでもけっこうな値段。
評番がよくなくて廃盤なのかもしれない、買わなくてよかったかも。
このことで思うことは、カタログスペックを真に受けないことですね。
廃止されるのは何か理由があるからでしょう。
本職の人とか、いきなり買ったりしないもんね。
仲間の道具を観察したり、評判を聞いてから決めますよね。
これからのコードレス工具は、今にもまして慎重に選ばなくてはならなくなりました。
コードレス12V時代は、複雑に考える必要はなかったんです。
マキタでも
松下電工でも
HiKOKIでもね。
今のコードレス工具は駆動Vの違う工具が多くて複雑になってますから。
コードレス化が進むほど総合力のある
マキタが有利になるのかな。
しかし
マルチボルト36Vでスタートダッシュをかけた
HiKOKIもなかなかうまい商品戦略です。
18Vと36V兼用とはかなり驚きました。
現在の18V製品のバッテリーに
マルチボルト36Vのバッテリー付けて売り出せば、次は
マルチボルト36Vに移行しやすいもんなあ。
実際、10月の最新カタログ見ると、18Vインパクトドライバーに、36V用バッテリが選べるようになってるんですよ。
18V製品に
マルチボルト36Vバッテリ付きで発売。
9/30日まで
マルチボルト36Vバッテリを1つおまけするというすごいキャンペーンまでやっていた。
マキタの新シリーズ
40Vmaxのバッテリーは18Vと互換がないんだよなあ。たしか・・・?
18Vで満足している人たちが、まだラインナップの少ない
40Vmaxを買うか・・・ちょっと分からないですね。
なにしろ
マキタ18Vのラインナップはすごいから、当分今のままで十分じゃないかな。
HiKOKI は将来
マルチボルト36V工具が必要になったら、バッテリーは引き継げるわけです。
まったくうまいことやったよ
HiKOKIは。
あと工具同士の連動化。 この世界でも
Bluetoothですよ。 この対応品が増えて来ました。
この辺も今後注目。
マキタ40Vmaxは後出しだけに、いくつか注目点があります。
比較したいんだけど、
HiKOKIは公式HPにカタログ請求から簡単に請求できるし、すぐに送ってくれました。
手書きのコメントまで入ってて恐縮してしまった。
マキタは問い合わせ欄にカタログ請求欄がないし、請求してひと月たつけど送ってこないです。
去年は送ってくれたのに。 頻繁には送らないって事かな。 有料でもいいんだけどね。
新製品発表直後だから追いつかないのかもしれないけど。
やっぱり冊子だと比較しやすいんですよね。 もう一回請求してみるか。
つづく