2019年03月29日 12:30
エブリイのターボ車はハイギヤードなので非過給タイプより巡航速度が上がっています。
実際、乗っていた旧エブリイ(DA64V)の非過給より巡航が楽になったことはハッキリ体感できます。
この点は期待していた、というかその点を重視して買ったワケですが。
実をいうとターボが欲しかったわけではないんです。
回転数の低い、そして巡航速度が高い車を探すと必然的にターボになるのです。
ただ実際運転してみると、まだ物足りなさを感じます。
これだけトルクフルなんだから、もう少しハイギヤードでもよいんじゃないの?なんて思うんですよ。
重い荷物を想定した貨物車なので、いうほど簡単にハイギヤードにできないのは分かります。
このあたりはどうしようもないですね。車作りは過酷な状況も想定しなければなりませんから。
それでも回転数を下げたいならどうしたらよいか。
ファイナルギアと変速機を交換できれば話は早いのですが、自転車のスプロケットみたいに交換することはではません。
そんな改造をやったら環境規制やら税制優遇やら、いろんな事に関わる大変更となってしまいます。
形式認定から取り直せ、などとお上からキツイおとがめを受けるハメになります。
ユーザーでやれることはタイヤを変更することしかありません。
タイヤを大きくすることでタイヤの回転数を下げてやるのです。もちろん法的に許される範囲で。
大きなタイヤの車と、小さなタイヤの車が同じ距離を走ったとしたら、タイヤの大きい車の方がタイヤの回転は少ないですよね。
逆に大きなタイヤと小さなタイヤでは、同じ1回転でも大きなタイヤの方が長い距離を走ることになります。
同じ回転数なら、当然速度も上がるわけです。
というわけで大きなタイヤを探してみます。
大きなタイヤ、すなわち直径を大きくしてタイヤの周長を長くするのです。
僕のエブリイDA17V型のタイヤ表記は145/80R12 80/78N LTでした。
これは軽トラ/軽ワンボックスの標準的サイズです。
ハイゼットもN-VANも同じだったので一緒に計算してみましょう。
同じタイヤ表記でも製品によって若干の違いがありますが、同じサイズと仮定します。
ちなみに僕のエブリイに装着されているタイヤはBSエコピアR680でした。
ブリジストンのHPによると直径は541mm。 これでタイヤの周長が計算できます。
純正タイヤのエブリイジョインターボの回転数は
80km/hで 3218回転
100Km/hで 4023回転
12インチホイール用の直径555mmのタイヤがありました。 純正より+14mm大きくなります。
80km/hで 3137回転 -81回転
100km/hで3921回転 -102回転 あんまりかわんないですね。 体感できなさそう。
12インチで大きなタイヤって他にあるんだろうか。 555以上は探せませんでした。
ただ見た目は少し大きく見えるでしょう。 とくに前輪は。
ホイールを13インチに上げて探してみます。 13インチだと選べるタイヤがぐっと増えるからです。
ホイールごと買いなおす事になりますが。
145mm幅で570mmのタイヤがありました。 純正より+29mm大きいタイヤです。
プライレーティング8か、軽はたいてい6PRなんだけどな。
ホイールにはまらないとかないよね・・・まあいいや、あくまで参考ということで。
80km/hで 3054回転 -164回転
100km/hで 3818回転 -205回転 これなら体感できそうです。・・・微妙かな。
N-VANは3000回転を下回ることになります。
ただ、高回転型のエンジンだし、車重も重いので低回転域では6速のレスポンスは悪いかもしれません。
タイヤ幅145mmで外径570mm・・・ものすごく細く見えるでしょうね。
コーナーでグニャリなんてことは・・・まあ8PRなら大丈夫でしょ。
とはいえ空気圧に注意しないと急な車線変更とか危険かも。背の高い車は特に。
+29mmというと1インチ以上大きいことになります。明らかに見た目が変わります。不自然なくらいに。
あとは、タイヤが入るかどうか。 145mm幅とはいえ、これだけ大きいとハンドルを切ったらどこかに当たる可能性があります。
出幅に関係するホイールのインセットをよく調べておく必要があります。
調べようがないか。人柱覚悟で試すしかないだろうな、
155mm幅だったら安定するかもしれないけど、車体に当たる可能性はさらに増してしまいます。
止まった状態で当たらなくてもハンドルを強く切った状態でのコーナリングや段差は危険です。
車体がバウンドすればサスも上下するし、タイヤも変形するから。
ディーラーやタイヤ専門店に相談しても、外径570mmなんて「バカなマネはおやめなさい」でしょう。
メーターの速度誤差の問題もあります。
タイヤを大きくすると、速度が速くなります。
実際の速度と、速度メーターの誤差には制限があり 上が約6%、下が約20%です。(およそ)
ということは実際の速度が60km/hだった場合、メーターの針は上が約63km/h、下が約48km/hの間を指していればよいわけです。
上がたった3km/h?と思うでしょうが、車の速度メーターは実際の速度より低めに設定されています。
僕のエブリイでメーター60km/hのとき、実際の速度はおそらく54~56km/hくらいだと思います。
60km/hで走っている時の回転数は2250回転あたりを指していました。一番上の表とだいぶ違います。
一番上の表では60km/hでは2414回転です。150回転も違います。
2250回転なら、54~56km/hかと思います。
なので、実際の速度とメーター誤差は -7か-6%くらいではないかと予想します。
そんなに違うの?って思うでしょう。 実はどのメーカー低目なのです。しかもかなり。
昔のバイクは100km/hだしても実際は90km/hを下回るのが当たり前でした。
これは2000回転の速度です。 54km/hでした。
現状-6% これに+3%の上限で +9%
ということは純正の状態から、最大で+5か+6km/hくらい上げられると予想します。
安全をみて+4km/hくらいにしとくか。
外径570mmのタイヤを履いた場合、実際の速度も60km/h付近あたりでは。
メーター値=実際の速度となりそうです。
このあたりは正確には分かりません。あくまで自己責任で。
60km/hで巡航速度が3km/hあがったら「なんとなく早くなった気がする」
5km/hあがったら「はっきり体感できる」かと思います。
DA17Vエブリイのボディに当たらないタイヤを選ぶ場合
12インチで幅145の場合 外径570mm
12インチで幅155の場合 外径565mm
13インチで幅145の場合 外径565mm
13インチで幅155の場合 外径560mm
このあたりが限界じゃないかなあ。だけどこんなサイズが実際に存在するかどうかは不明です。
12インチタイヤは極端に種類が少ないです。
あとロードインデックス-プライレーティングをクリアさせようとするとさらに選べるタイヤは減ります。
あとサイドウォールの形状でも違ってきます。さらにホイールのインセットでも変わります。
僕は今のところ新車なのでタイヤを替えることはしませんが、交換時期がきたら検討しようと思います。
12インチホイールでデカいタイヤないかなー。