ナビは壊れるは衝突はするは

myconid

2018年10月19日 22:00

盆前の話。遠出の予定があり車屋に点検に持ち込んだ。
ついでにバッテリーを交換してもらったのだけど、ナビが壊れてしまった。

知らない土地に行く直前にナビが壊れるとは・・・


バッテリーは自分で持ち込んだ。車屋で買ったらとんでもなく高価だから。
自分で交換してもよかったのだけど、処分がめんどくさかった。
 
持ち込みなのにタダでやらせるのは気が引ける。
処分代と交換費用は有償でよいと申し出た。


サービスマンが「あの~ナビなんですが写ってました?」

「え、どうしたの さっきまで使えてたよ」

「バッテリー交換したら、ナビがおかしいんです・・・」 不安な表情だ。

ホントだ、画面は真っ黒、時折ロゴが点滅する。 しばらくするとHDD異常の警告。

あとはウンともスンとも言わなくなってしまった。

凍りつく営業マンとサービスマン。


実を言うとこのナビ、バッテリー交換時にデータの消失やヘタすると壊れる事例があるとネット上でささやかれていた。

車屋を責めるのはちょっと気の毒な気がした。

2009年の古いモデルだし、入れ替えを考えているときでもあった。


「ナビを持ち込むから取り付けしてくれるか? 取り付け代は払うよ」
安堵の表情のサービスマン。

新品に換えさせる客もいるんだろうな。
でも自分も物作りに関わる人間、そんなマネは出来なかった。



復活するかもしれないし、とりあえず車を受け取り車屋を出た。


ところが実際走り出すと不便この上ない。

ナビ案内は当然、バックカメラも使えない。ラジオすらならないとは。
オレはラジオ派なんだよ。

幸いETCは別だったので無事。 連動タイプだとどうなっていたんだろう。


それにしても、壊れて分かるナビのありがたさよ。
いかに頼り切っていたか痛感した。

ナビがないととてつもなく不安だ。 
ボロいけど取り外し式のナビを引っ張り出した。
4、5年前に新聞広告に出ていた15000円を切る激安ナビだ。

壊れたナビ画面に吸盤ステーで無理矢理くっつけた。
どーんと手前に突きだしたナビ。 なんて不格好なんだ。


さすがは激安ナビ、恐るべき使いにくさ。

文字1つ打つのに3秒くらい待たなくてはならない。
タッチパネルは指でドスドスと突きを食らわさないと反応しない。
反応したと思ったら行き過ぎる。

 これがそのナビ



何度投げ捨てようと思ったことか。
しかしオマエが頼りだ、ここは我慢だ我慢。
そう自分に言い聞かせた。

念のため、目的地の地図をプリントアウトし製本した。
ルートや目印になりそうな道の駅などをマーキングしておいた。
頼りないナビだけでは不安だから。




数日後出発の日が来た。  おっとその前にDVDを返しに行こう。

TSUTAYAで返却し駐車場を出ようと歩道の前で一旦停止したときだった。

突然横からバックしてくる車がっ!

 え、なにを・・・ドスーン

横っ腹にぶつかった。 

車内で呆然としていると、女の子が申し訳なさそうに降りてきた。

その時の仕草が忘れられない。

片目をつむり、顔の前で片手で拝むような仕草。 まるで「ワリィ」とでも言いたげな。

なんなんだその手は、どうしてそんなに親しげなんだ・・・一瞬、知り合いか?などと思ってしまったではないか。

「すいません、後ろ見ていませんでした」
「すぐ警察呼びますね」
「どこの警察がいいですか?」

なんか手慣れてるなあこの子。
自分は動揺していて何をすべきか考えられないのに。

どこの警察がいいかってどういう事よ。 警察ってリクエストに応えてくれるものなのか。

そうだ、保険屋が事故したらすぐに電話しろと言っていたな。
たまたま近くに営業所があり、すぐに来てくれた。

警察もやってきた。 

警察を呼ぶのは始めてで少し緊張した。
見せるのは免許証だけじゃないんだね。
車検証と自賠責証明書も見せなくてはならなかった。

ドライバーそれぞれに説明を求められた。

まず、どうしてそこに止まったのか、ここが重点のようで少ししつこく聞かれた。

道路と駐車場の堺だったので心理的に止まるだろうし、実際交通があったので止まらなくてはならない状況だったのは確かだ。

保険屋の話によると、たとえ時速5㎞/hだったしても車が動いていたら過失とみなされる可能性があるそうだ。
確かにそんな話はよく聞く。


警察の事故処理は20分かからなかったと思う。
誰が悪いとか、こうすべきだったとか、そういった注意はない。
保険屋によれば、けが人はいないし、相手が非を認めているからとのことだ。

ただし保険会社と警察では認識が違うことがあるのでまだ分からないという。


急いではいたけど怒る気はしない。
「 修理さえきちんとやってくれれば文句はないよ 」と言っておいた。


道すがら、ぶつかった瞬間のことを考えていた。
後ろを見ないであの勢いでバックできるものなんだろうか。
ぶつかるまでブレーキは踏んでいなかったぞ。

そういえば、自分も覚えがある。
バックで他人の車にぶつかったことがある。
知らない人だけど同じ仕事場だったので警察は呼ばず修理代を払った。
あれは長崎だったなあ。


事故ってこんな風に起きるものなんだよ。
ハタから見ると「なにやってんの」みたいな。
事故の動画を見るとそんな感じだもん。


頼りないナビ、ボッコリへこんだ車で2週間知らない土地を走り回った。
なんとも恥ずかしい日々だった。


数日後、相手の保険会社が100:0で修理する事が決まった。


修理は1ヶ月もかかったよ。特殊な塗装でどこでも修理できないらしい。

ちなみにレンタカー代9万、修理代17万。全額相手持ち。



この件でドライブレコーターの必要性を感じた。
ナビも交換しなきゃならないし、これを期に連動型のドラレコにしよう。



つい最近そのナビを付けたんだけど、悪戦苦闘する事に・・・
その話はまた。


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