-- 霧島山系新燃岳噴火を画像で記録 --
2011/1/26 新燃岳が186年振りのマグマ噴火しました。噴火の状況は300年前のものと似ているそうです。
これにはホントに驚きました。
僕は宮崎市在住ですが、深夜にドドドという地響きともに家中がガタガタと揺れが続きました。
はじめは遠くでダンプトラックが走ってるのかと思ったのですが、なかなか収まらいのでたぶん噴火の生だろうと思った次第です。
深夜だからテレビはやってないし、ネットで探しても分からずじまい。翌日のニュースで「空振」というものだと知りました。
火山の噴火って50㎞も離れた場所にまで聞こえるもんなんですね~。
後で聞いたのですが、宮崎市のちょっとした高台でも火柱が見えたそうです。
大昔の大噴火ではなんと県北の高千穂まで赤い噴火が見えたんだって。
300年前の噴火は1年半も続いたそうで、今回も長期化の恐れがあるとか。
確かに断続的に爆発しているので長引く気がします。こりゃ~被害が拡大するかも。
2/14の噴火では8~16㎞離れた小林市にまで噴石が飛んでガラスなどが割れたとのことです。ただケガ人が出なかった事は幸いでした。この噴石による被害は500件以上に登るそうです。8~16㎞といったら小林市の中心部がすっぽり入ってしまいます。
今回は風向きが小林方面に吹いていたため被害が広がったようです。
自然災害では自動車保険は免責なんだとか。とんだ災難ですよね。
A地点 新燃岳から直線距離で21㎞
大規模林道宇目須木線より 撮影標高は450Mくらい
画像はかなり拡大。
この日は強風。噴煙は南東(太平洋側)に流れています。周辺に積もった灰が巻き上げられさらに飛散。
雨が少ない時期でおまけに乾燥しているから歩くだけで舞い上がります。
霧島連山は
新燃岳から半径4㎞は立ち入り規制中。
霧島連山最高峰の
韓国岳1700Mは登山禁止。
夷守岳(ひなもり)1344Mがちょうど4㎞の境なんだけどたぶん入れないんじゃないかな。
なにしろ8㎞先に噴石が飛んでくるくらいだから。この付近の山には登らない方がよいですね。
季節の変わり目だから風の向きがこれまでと違う方向に吹く可能性は高いです。
被害は山の東から南東や霧島市に集中していたけど、これからは全然違う方に発生するかも。
登るなら人吉市の
白髪岳が良いかもしれない。詳しくは知らないんだけど南九州では霧島を除いて一番高いらしい。
頂上は開けていて眺望が良いらしい・・・27㎞もあるけど。この山、小林側から登れないのかな?。
A地点 南東に向かって延々と降り注ぎました。
A地点 火山灰の降る地域は・・・これからどうなるんだろ。
A地点から南へ下りた場所で撮影
火口から8㎞先の
小林市に5cm以上の噴石が落ちてクルマのガラスなど割れた。
被害は16㎞先にまで及んだとか。そうなると宮崎自動車道のかなりの範囲が含まれることに。
最も被害の大きいのが
高原町です。
都城もわずかな雨が降るだけで
避難準備情報が出され、お年寄りなど何度も公民館に非難しなくてはなりません。でも安全のためだから・・・。
2/17には
都城市で初めて2523人に
避難勧告が出されました。
今のところ総雨量が20ミリを超えると避難勧告が出されるそうです。
たった20ミリで・・・この先どうなるんだろ。
隣の
えびの市は4年前、9日間で1280㎜も降ったというのに。
矢印の方向に火砕流や溶岩流が流れるとの予想。今のところその心配は少ないようですが、川沿いでは土石流の危険が。
噴火は少し沈静化したと思われましたが、
2/19日に地下のマグマだまりが膨張していることが観測され、まだ噴火の可能性があるようです。この一連の現象は貴重な研究材料らしく、様々な観測装置が持ち込まれたそうです。
鵜戸神宮 新燃岳から62㎞
景色が水墨画!掛け軸でも見ているかのよう。
雨が降って少し空気が澄んでるけど降る前は霞んですべてがグレー。
駐車場のラインは全く見えず。
森の中も灰だらけ。歩くだけで体中が真っ白。
鵜戸神宮近くの日南海岸
幹線道路は清掃してくれるけど、そうでない道路は打つ手なし。
灰の量は現時点で8000万トンと推定。
ということは1.5トンの乗用車5300万台分。ちなみに日本の乗用車保有台数は5800万台。
灰の除去に鹿児島県から清掃車が応援に来てくれているそうです。
鹿児島の人はこんなのに慣れっこなんだろうか?。
日南海岸
波打ち際の白い部分が本来の砂浜。グレーの部分は灰。
海に落ちた灰もサンゴに影響が出ているそうです。
自分ちの灰ですが、水洗いしない方がよいと聞いていたのでそのままにしていたのだけど、日光が隔てられて葉っぱが黄色になってしまいました。植物は流した方がよいですね。側溝に流さないようにして。
飼ってる猫まで灰だらけ。庭も猫も硫黄の臭いがキツかったです。
B地点 新燃岳まで57㎞
木城町のひむか神話街道、尾八重牧場付近で撮影。標高820Mくらい。
画像はわずかに拡大してます。
C地点 新燃岳まで23㎞
国道286号線 のじりこピアで撮影
風は南東の
都城や
日南方面へ。
C地点 別の日
風は東の
宮崎市方面へ。
これでも快晴なのだ。
23㎞離れた場所でこの有様。ふもとの
高原町は・・・灰じゃなくてバラバラと石が降ったとか。
アイビースタジアム 新燃岳まで46㎞
ソフトバンクホークスのキャンプ地
快晴のはずなんだけど灰の影響で霞んでます。
シートは灰だらけ。僕らは雑巾と新聞紙を持参。
日曜日でたくさんの人が見学していましたが、食事はちょっと辛そう。
巨人のサンマリンスタジアムも同じ状況。
D地点 新燃岳まで36㎞
綾町付近で撮影
これ全部灰。遠くに山なみが見えるはずなんだけど・・・
鳥インフルエンザとダブルパンチ。
消毒ポイントでは灰にまで悩まされる。
これでも雲一つない晴天なんですよ。
ちなみに消毒の石灰はアルカリ性、灰は酸性。中和されてしまうそうです。
GSの洗車機は宮崎市でも大行列。
深夜、番組放送が終わるとリアルタイムで映像が流れます。
画像は雪が降っているところ。みるみる積もるのがよく分かる。
カメラは3カ所設置されているらしく自動で切り替わります。雨の川と雪の川があるのが不思議。
左下は現状の風向きと予想の風向きが表示されてます。
NHKのデータ放送。
デジタル放送ってこんな時は便利だね。
お知らせ機能というのがあるんだね。緊急時は便利かも。とりあえずONにしてみました。
でもうちの年寄りには操作は難しくて宝の持ち腐れだけど。
載せている画像は被害のひどい
高原町や
都城市は一つもありません。
きっとこんなものじゃないハズ。
灰は収まったけどあの爆発的噴火は地元の人には大変な恐怖でしょう。
特に夜は不気味で不安をかき立てると思います。
70cmもある噴石が3.6㎞も飛んで直径6mもの穴が開いたとか・・・隕石じゃないか。
50㎞も離れた僕んちでも激しい空振を何度も感じました。
2度ほど外に飛び出しましたよ。
これから季節の変わり目で雨が多くなってきます。こんどは土石流の心配まで。
しかし命は一つ、万が一に備えないとね・・・。
今一番頼りになるのが国じゃなくてボランティアというのもなんとかしてほしいものです。
いったいいつまで続くのか・・・。